Over your shoulder

俺はあの子が好きだ。
誰よりもあの子を思ってるし、大切にする自信がある。
しかし、その思いとは裏腹に立ち止まって行動に移せないでいた。
このままでは駄目だ。もっと前へ動かなきゃ。
あの子の笑顔を見たい。ただそれだけを信じて遂に俺は動いた。
結果は散々だった。別に告白してフラレたわけではないが
俺にとっては道を閉ざされたも同じ。
頭の中は真っ白。しばらく呆然としてた。
大概の事では、努力は報われる。
頑張った分はいつかは実を結ぶ。
だけど、俺の思いは、電話するまでにかかった時間は、
緊張に押し潰されそうになりながらも
通話ボタンを押した勇気も、全ては報われなかった。
諦めるしかねーのか…。ここまで好きになって諦めれんのかな…。
伝えられなかった言葉。
「俺は君の事が好きです。」
最後の最後で君の最高の笑顔を見られただけでも良かったのかもしれない。
最後に君の声を聞けて良かったのかもしれない。
最後に俺が前へ動く事が出来て良かった。
何もしないより何かをして駄目だっただけ良かった。
これから先、君以上に好きになる人が現れるのだろうか。
だけど、男らしくここは諦めよう。
君を好きになって本当に良かった。