Nothin’s going on

悪夢の飲み会を終え、唯一の救いは僅かながら前向きでいられた事。
それも今日全て叩き潰された。
以前にキツイ事を言われ相談に乗ってくれた先輩とその飲み会の話になった。
その先輩はあの子とイケメン君の一番近くにいた人だから説得力があった。
その先輩曰く、あの子はイケメン君に惚れてるだろうという事。
しかし、イケメン君にはその気が無く、女慣れしてるのでみんなにそんな態度なんだろう、と。
ずっと近くで見てたからそう感じたのも間違い無いと言ってた。
信じたくないから反論したが返り討ちにあった。
「あんた、あの子の隣にいたけどあの子から話し掛けられた?
ずっと背中を向けられてたんじゃないの?
あんたと話す時イケメン君と話すように楽しそうに話してた?違うでしょ?」
頭の中が真っ白になる。確かにそうだからだ。
悪夢ながらも微かに淡い期待を抱いていたが叩き潰される。
自分の思いが届かない事がショックなのはもちろんだが
一番悲しいのは、あの先輩曰くあの子の思いが届かない事。
例え他の誰かであってもあの子の思いが叶わないのがツライ。
好きな人だから、好きな人には幸せになってほしいからだ。
その為には迷惑にならないように俺には思いを諦める事しか出来ない。