終わりの途中。

ダメだった。今日もダメだった。ダメダメだった。
彼女とすれ違ったが何も声をかけれず。
普通に挨拶をしてそのまま通り過ぎるだけ。
何がしたいんだ。何をしてるんだ、俺は。
天邪鬼で偏屈で素直じゃない悪い部分がまた出てきはじめた。
声をかけられない事にヘコんだ後は彼女の声をまた思い出してヘコむ。
普通だ。至って普通だ。何のへんてつもない声だ。
興味の無い、その他大勢に対してかけるような普通の声だ。
明らかに他の社員に対する声と違う。
諦めた方が楽かな。という気持ちが30%にまで膨らんだ。
このままじゃ飲み込まれてしまいそうだ。
彼女が好きだ。という残り70%はどれだけ持ち堪えられるだろうか。
早まってはいけないのはわかってるが、いっそ玉砕したくなる。
俺にもやはり日本人としての血が流れてるんだと実感する。
どうせダメならいっそ一思いに特攻して散りたくなる。
彼女のそっけない態度が何度も頭の中でリピートされて止まらない。
ヤバイくらいに沈んでる。全くプラスに考える事が出来ない。
もういいか。散ってみるか…。