death cab for cutie

UWAAAAAN_SHI2004-04-09

death cab for cutie=可愛い子の為の死のタクシー。意味ワカンネ。

久々に学校に逝ってみる。
約三年振りに来た大学は何も変わってない。
相変わらず汚い校舎に、疲れた顔の警備員。
唯一違うのは友達がみんな卒業していなくなってしまった事くらい。
風に散る桜に、浮かれる新入生、新入生を歓迎する上級生、
全てがウザイ。もし俺の右手が火炎放射器なら全員焼き払いたい。
もし俺が総理大臣ならコイツラ全員イラクの人質の代わりに指名したい。
もし俺が落合監督ならシーズン初試合で先発させて恥をかかせたい。

楽しそうに手を繋ぎ歩くカップルも見たくないし、
楽しそうな喧騒も何も聞きたくない。
俺は取り残されただけ。学生という色々な物に守られたぬるま湯に。
一緒に遊んだ友達はみんな社会に巣立っていった。俺を残して。

何も見たくないから、上着のチャックを上げて唇まで顔を隠してみた。
MDウォークマンを大音量にしてデスキャブの『PHOTO ALBUM』聴いてみた。
最高だ、まるで自分の部屋にいるみたいだ。
誰も寄って来てほしくないし、誰にも話し掛けられたくもない。
最高に気分がいい。俺は俺という殻の中で、俺を守ってる。

汚い学部棟に入って掲示板をチェックしてると、誰かに話し掛けられる。
「あの〜、103号室っていう教室はどこにありますか・・・?」
不安そうな顔で尋ねてくる女の子。
別に特別可愛いわけでもないし、普段なら
『テメーでそれくらい探せや、ヴォッケ!』と、言うところだが。
103号室は廊下を挟んですぐ目の前。可笑しくなって教えてあげる。
『ほら、すぐそこにあるじゃん。』
女の子はえらい恥ずかしそうに、俯きながら
「あ、、、すいません。ごめんなさい。。。」と逃げ出すように走ってく。

おそらく新入生だろう。緊張で周りも何も見えないんだろう。
親や家族から見送られて田舎から出て来たのかもしれない。
高校で付き合ってた彼氏と涙の別れをしてきたのかもしれない。
初めての一人暮らしにワクワクしつつも、不安で一杯かもしれない。
これから一杯良い友達も出来、彼氏も出来たりして楽しい毎日を送るかもしれない。
俺もこんな時があったな、と思いつつ当時の景色がフラッシュバックしてくる。

これからの大学生活ツライ事もあるだろうが、がんがれ!と、
他人事ながら思えた。俺もがんがるか!とも思えた。
初々しい彼女を見た帰り道聴いたデスキャブの歌はいつもと違って聞こえた。
death cab for cutie=可愛い子には旅をさせろ。
まぁ、違うな。でも、まぁ、いいや。今日はそういう事で。

It's gotten late and now. i want to be alone.
All of our friends were here. They all have gone home and here I sit on
the front porch watching the drunks stumble forth into the night.
『You gave me a heart attack,I did not see you there.
I thought you had disappered so early away from here.』
This is the chance I never got to make a move,but we just talk about
the people we've met in the last five years and will we remenber them
in ten more.